吹き抜けの冷気対策

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自分で冷気対策したり、業者にリフォーム依頼するなど、吹き抜けの冷気対策についての様々な方法を紹介します。

 吹き抜けが寒いのは、暖かい空気が上にあがってしまうから

最近の家の主流は、なるべく仕切りを少なくして広い空間に見せるということで、横方向の仕切りをなくすだけでなく、縦方向に広くするために吹き抜けをつくるに人が増えています。家が出来上がった時は憧れの吹き抜けができて見た目もステキで喜んでいるのですが、実際に住んでみたら冬は寒くて耐えられないと言う声も良く聞かれます。

吹き抜けが寒い理由は広い空間ができると暖房能力が追いつかないということもありますが、暖かい空気は上にあがり冷たい空気は下にたまるという性質があるからです。そのため暖かい空気が吹き抜けの方に上がってしまって足元が冷たくなってしまうのです。

 吹き抜けのある家に住む人の あるある話

実際に吹き抜けのある家に住んでいる人の生の声を集めてみました！吹き抜けは寒いだけじゃない！？

• 見た目はとってもステキなんだけど、暖房がきかないのですごく寒いです。
• 1Fで話している声が2Fまで筒抜けです。2Fで寝ているとドアを閉めていてもうるさいくらいです。
• 冬はエアコンだと冷気が下りてきて寒いですが、床暖房をつけることで寒さが解決できました。光熱費が高くなると思っていましたがそんなに変わりませんでした。
• 建売住宅を買ったときリビングの一部が吹き抜けになっていたのですが数年後に子どもが生まれ、落下の心配があったので埋めて吹き抜けを無くし3畳くらいの部屋にしました。
• リビングに3畳の吹き抜けがあるのですが、2Fにある洗面所でドライヤーを使うとすごく響きます。
• 全館空調にして壁も少ないのですが、キッチンで料理しているニオイが上階に回ってきます。

寒い吹き抜けの冷気対策

吹き抜けが寒いのは当たり前と思ってあきらめている方もいるようですが、吹き抜けの寒さ対策には色々な方法があります。

 自分で対策する

断熱性カーテンで対策する

昼間良い天気なら冬でも太陽の光を家に入れたいですが、夜になると外気の冷たさが伝わってきます。昼と夜で光や冷気を調整できるような断熱性カーテンや遮光性カーテンを吹き抜けの内側に設置すれば快適に過ごすことができ、昼間に取り入れた熱が逃げることも防げます。断熱性カーテンは3000円前後、遮光カーテンは2000円～5000円程度で購入できます。

ポリカーボネート製遮光パネルを貼る

カーテンではなくポリカーボネート製遮光パネルを貼ります。ポリカーボネート製遮光パネルの価格はノーブランドのものなら半間で2000円前後、メーカー品なら8000円前後です。

シーリングファンを使う

吹き抜けにシーリングファンやサーキュレーターを取り付けて吹き抜けに溜まっている暖かい空気を動かして熱を循環させます。温度を均一化することで部屋全体を暖めることができます。最近は全方位に送風できるなサーキュレーターも出てきています。シーリングファンは10000円～25000円程度、サーキュレーターは5000円～15000円程度で購入できます。

リフォーム業者に依頼する

スカイライトシェーディングシステムを設置する

ウインターガーデンとも言われているスイスのサイレントグリス社の製品で、吹き抜けを覆って天井部分を遮断します。両側の壁面に専用レールを取付けてシェードのような形にし、中にパイプを通したスクリーンをたたみ込んでスティック状のハンドルを手で回して開閉します。ハンドルは着脱式になっているので使わない時には取り外すことができます。シェードの生地は色々選べますが、明るさを確保しつつ風を抑えられる遮光レースがおすすめです。スクリーン部分はフラットタイプとウェーブタイプが選べます。床暖房が入っていると床面から上に向かって常時暖気が出ているので、より効果的です。

断熱性カーテンやポリカーボネート製遮光パネルを取り付ける

自分で取り付けるのではなくリフォーム業者に取り付けてもらいます。リフォーム費用は8～15万円程度です。

吹き抜けを部屋にリフォームする

吹き抜けの直接の寒さ対策ではありませんが、実は吹き抜けを作ったけれど冬場に寒いだけでなく掃除もできないためにホコリがたまってしまって困る、一度も掃除をしたことがない、などを理由に吹き抜けを部屋にリフォームしてしまう人も少なくありません。リフォーム工事は吹き抜け部分に床を設置することになり、リフォーム費用は100万円程度～となります。吹き抜けの半分に床をつけてロフトのようにして趣味の部屋として使うケースもあります。

まとめ

家を新築する場合、天井が高く開放感がある吹き抜けにする人が増えています。見た目も美しく気分的にも贅沢な空間になって良いのですが、冬場は温かい空気が上がってしまうので部屋が寒い、なかなか暖まらないというデメリットがあります。吹き抜けの寒さ対策として、吹き抜けを塞ぐ断熱カーテンや遮光パネルなどをDIYで設置することもできますが、人目に触れることも多い場所なのでリフォーム会社などのプロに依頼して対策してもらうことをおすすめします。